TrueBeam STx (ノバリスシステム搭載)
ノバリスシステム(Novalis radiosurgery system)が搭載された次世代放射線治療装置TrueBeam STxが導入され、平成26年8月より稼働しました。
TrueBeam STxは最新の放射線治療装置で、2.5mm幅のマルチリーフコリメータ(ビーム絞り機構)を備え、脳転移などの小さい病変への治療にも対応可能です。ミリ以下の精度での照射が可能な画像誘導放射線治療機構ノバリスシステムを搭載することにより、より正確なピンポイント照射が可能となります。
Truebeam STX:2.5mmマルチリーフコリメータを搭載した最新型リニアック ノバリスシステム(赤い〇で示しています):ミリ以下の精度での照射が可能な画像誘導放射線治療機構を備えた定位放射線治療システム |
従来より、脳転移、頭頸部腫瘍等に対する定位放射線治療(stereotactic radiation therapy, SRT)、頭頸部腫瘍、前立腺癌などへの強度変調放射線治療(intensity-modulated radiation therapy、IMRT)、呼吸同期による体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiation therapy, SBRT) など、高精度放射線治療を実施していましたが、本システムの稼働によって、より精密な高精度放射線治療の実施が可能となりました。
脳腫瘍、脳転移、頭頸部腫瘍などに対する定位放射線治療(SRT)
細いビームを正確に多方向から集中して照射することにより、正常の脳のダメージを抑えて治療することが可能です。
単発脳転移に対するSRT
複数の脳転移に対するVMAT(volumetric modulated Arc therapy)
強度変調放射線治療(IMRT)の最新の方法で、回転しながら複数の脳転移を同時に治療できます。
複数脳転移に対するVMAT
その他
頭頸部腫瘍、前立腺癌などに対する強度変調放射線治療(Intensity-modulated radiation therapy、IMRT)、肺癌、肺転移、肝臓癌などに対する呼吸同期併用体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiation therapy, SBRT) も精密に実施可能です。